平成11年(1999年)度
PLL/PWMによる1チップモータコントローラの実現
研究者 下岡久晴、George Ooi、中島俊輔
指導教官  町田 秀和

 本研究では、小規模(1チップのIC)で実現できるPLL/PWMモータコントローラを FPGAで実現し、実験によりその性能を評価した。
  1. PLL,FPGAについて、ゼミや開発を行い理解を深められた。
  2. PLLモータ制御器は、DVDドライブなどの駆動に幅広く用いられている。 その特徴は、「PLL(位相同期制御系)」であるので完全に周波数および位相が、 基準となる水晶発振器入力に一致することである(クオーツ・ロック)
  3. 町田研究室で初めてFPGAを採用した。 FPGA評価ボードには、三菱マイコン機器ソフトウェア株式会社のPowerMedusa MU200-EA10を用いた。
  4. 開発ツールはALTERA MAX+PLUS2、およびSIIのVisual HDL for VHDLである。
  5. クロックタイム・ベースシミュレションにより、過渡応答を完全に再現できる。
  6. 以下の多くの知見を得られて大変有意義であった。
    1. 低回転から高回転まで全ての速度範囲でPLL速度ロックを達成できた。
    2. ディジタルオシロによる観測で、完全に位相同期も達成できることを確認した。
    3. 積分分解能の不足によるリップルの発生への対策を、オーバーサンプリング によって講じることができた。
    4. その他

機械学会関西学生卒業研究発表会(立命館大学(草津市))で発表、舞鶴高専学内学生表彰