昭和62年(1987年)度

オブジェクト指向による
パソコンのインターフェーシング

研究者名:荒木泉・桶谷稚夫・上羽秀幸

指導教官:町田秀和

要旨

 近年、コンピュータの発展は目ざましく産業界にのみならず、あらゆる分野において重要な位置を占めるようになってきた。これにともないソフトウェアに対する要望も多種多様化し、その重要性もますます高まりつつある。
 そこで我々は、最近プログラミングの新しい手法として注目されている、オブジェクト指向という概念を研究した。オブジェクト指向の目的は、データと手続きの融合体であるオブジェクト間において、メッセージをやり取りする形にプログラムを組み、信頼性や文章性を改善することにある。この考え方によるメリットは、多方面に渡る。
 本研究では、手続き指向型言語ではあるが教育用として優れた”Pascal”の機能を拡張して本概念を導入し、集光型太陽光発電システムの制御プログラムに適用し、そのメリットを調べた。